2022/01/20
住宅やオフィス・店舗など、あらゆる建物の床を仕上げるときには下地調整が必要です。
下地調整の出来栄えは、完成品質を左右するほど、非常に重要な工程で
床下調整には、おもにモルタルや、土間コンクリートなどの方法がありますが
そのなかでもよく使われるのが「セルフレベリング工事」です。
その名前のとおり、下地面にモルタルを流し込んで
モルタル自らの流動性を利用して、水平な状態をつくるという方法です。
セルフレベリングに使う材料には、石こう系とセメント系の2種類があり
石こう系は、強度が低く耐水性にも劣りますが、ひび割れにくい特徴があります。
一方、セメント系は、石こう系と比べて強度が高く耐水性にも優れますが
コンクリートやモルタルに比べると強度が低くなる場合があります。
セルフレベリング材の最大の特徴は、平滑性に優れていることです。
コンクリートの直押さえやモルタルの金ごて押さえなどが挙げられますが
これらの方法は、いずれも職人の技術に左右される部分が大きく
どうしてもバラつきが生じてしまうのが難点でもありました。
セルフレベリング工法であれば、技術や熟練度にほぼ関係なく
きわめて精度の高い平滑な床面をつくることが可能で
技術の習得も比較的短期間で覚えられる仕事となっています。